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コモンストック以来の同人Ｓの部下には
音楽好きが集まる
Ｙのように早くも会社代えた奴もいるけど
始めてきたＫ君はメタル好き
きっとＭと話が合うことであろう
ＭもＳの後輩

俺の誕生日、全員同人で１８回目のつばなれ

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1982年4月1日、俺は、兼松江商に入社した。
最初の一年、俺は仕事を覚えることに専念し、気分としては、一切、音楽を聴いていない。あくまで、気分としては、だから、実際はどーだったか定かではないが・・・
そんで、一年後に全て解禁、車を持つ時期と、最初の彼女らしい彼女ができる時期とが、いっぺんに来た。それからしばらくは、甘ったるいテープを作っては、女子にドライブで聴かせるという週末が、二年ほど続く、たとえば、I love youという言葉を曲の最初の文字で浮き彫りにするとか、そんなテープ。車は同じだったが、女子は三回転ぐらいした、何もかもが、若気の至りである。
俺が商社マンを目指したのは、海外に出たい、その気持ち一点である。
会社に入るまで、そんなこと知る由もなかったが、会社員が海外に出るということは、その会社の看板を背負っていくということであり、25歳にもいかない、若造を、そんなに簡単に外に出すわけはない。出張なら、俺は、82年の秋には、エチオピア、エジプトを回った（サウジの空港刑務所で拓郎をウオークマンで聴いて発狂を免れた）けど、駐在となると、結婚して、一人目の子供ができる、30歳前後が相場である。それで、俺は、頭を使って、留学試験を受けて、エジプトにアラビア語語学研修生として、合法的に、外に出ることにした。試験と行っても、制度はあるが、アラブなど行きたがる若者もいるわけはなく、手を挙げたのは俺だけだったが、会社は俺を信用せず、無理やり、俺の同期で、上智のＥＳＳだったＫ君を言い含め、派遣は二人となった。二年ほど帰ってこないときかされて、女性は、俺から、離れて行く。向こうにも適齢期とか事情があるからね。
さて、留学前に、俺が集中的にやったことは、これまたテープ作りである。セレクトするのは、これまでこの企画で鳴らしてきた、俺の掌中の曲。46分テープで100本は作った。当時としては、かなり、高級なラジカセコンポを船便で先行して送り、それが、俺のエジプト留学時代の音楽的基盤となった。社会に出てから、俺は、音楽の同時代的動向をアップデイトしていなかったが、そして、不思議なことに、この、1985年の四月に始まるエジプト時代からが、また同時代音楽との接点の復活となる。
会社に対する義務として己に課した、4－5時間のエジプト語の勉強、通学、授業、予習復習以外、俺は、ゴルフ、テニス、旅行に勤しんだ、学生の本分は遊ぶことである。市場でインチキな最新流行音楽のテープを買ったし、エジプトに来る外タレのライブを観に行ったし、週末にはディスコで朝まで踊った。当時のカイロのちょっとしたホテルには必ずディスコがあり、カイロのナイトライフの人たちはそこに集った。俺の、大学には、日本はもちろん、万国から語学留学生が来ていたが、俺は、昼も夜もそいつらと顔を突き合わすことになる。教師も含めてである。エジプト人の踊りが、ほとんどベリーダンスになってしまうのを見て、きっと俺の踊りも盆踊りに見えるのだろうなとか、考えたものである。また、休み毎に出国して、ベルリンの壁、サクラダファミリア、嘆きの壁、などを観させてもらうのだが、旅では必ず、テープを買ったし夜遊びにも出た。ルーリードを最初に認識したのは、ベルリンのＨＭＶで買ったテープである。チェックポイントチャーリーは、ワイドサイドを聴きながら、通り抜けた。ボビーウーマックの新作（当時）もその旅、エルサレムの軍服姿が目立つカフェではライクアローリングストーンが掛かってた。
帰国、横須賀からの通勤時間の無駄さに耐えられなくなり、後に一緒にコモンストックをやることになるＡと浅草の蔵前にルームシェアする。俺よりはるかに音楽を愛すＡの聴く音楽を、土日の昼下がりに、隣の部屋で読書しながら聴く日常が始まった。もちろん、カイロで覚えたナイトライフは継続で、浅草に、常駐の飲み屋を設定し、そこのＢＧＭを仕切ったりした。そこでもまたテープを作った。テープばかり作っている、２０代であった。
ナイトライフには、基本的に人付き合いをしないＡも同行した。会社や社会に対する頷けない気持ちや、自己実現という中二病が嵩じていくにつき、時は、バブル絶頂期、とてもバブリーな俺たちは、タクシーを飛ばして、東京の街を駆け巡って、自宅で聴けない曲を聴きに行った。一方で、時は、ＬＰからＣＤへの大転換期でもあり、聴きたくても聴けない曲、金があっても売っていないし買えないという時間でもあったのだ。
Ａと飛び回ったのは、六本木のジョージス、フィラデルフィアモータウン、自由ヶ丘のマーヴィン、下北のテンプスなどなど、ソウル系の店ばかりだったな、思えば、まだ一般社会との接点が切れるのが怖かったんだ。ソウルは結構無難なものである。
そして、運命の、Ａの人間やめる宣言が来る。俺は、彼と縁を切って商社に残るか、彼と、道なき道に足を踏み入れるかの、二択を迫れることになる。もちろん彼に迫られたわけではない、心の中に住む自分がその問いを突き付けたのだ。といえば、美辞麗句で、実際は微妙に退屈な人生をチェンジしたいのだが、なかなか勇気が湧かず、Ａの企業社会中退宣言に便乗したというのが正しい。奴は俺より金持ちだし、イヒヒヒヒ。そーいう意味で、コモンストックには、最初から、狡猾さや弱さが埋蔵していたように思う。これも若気。
とにかく、二人でロックバーを開くことにした、既存競合店のメリットデメリットを分析して、俺たち、ロックエイジらしい、店を作ろう。週末には日本全国を市場調査に飛び回った。その過程で、初めて聴いた、名曲もある。
そして、俺は、1990年３月３１日で退職、Ａは９月３０日、二人のコレクションでは足らないＬＰを求めて、東京関東はもちろん、名古屋、大阪の大手輸入盤屋を狩猟、最終的には、ロンドンの世界一有名な中古版屋にまで足を伸ばして、ストックの充実を図った。
それらを、リクエストブックのためにタイプアップしている時に初めて聴いて感動した曲もたくさんある。えーそうなのと思う人もいるだろうが、それでも、２５年経っている、ご容赦ください。また、その準備期間に並行して、客寄せとして、名刺代わりに本を出すプロジェクトが始まり、原稿書きで改めて、思いを深めた曲もありました。
それで、１９９１年３月１１日月曜日コモンストックはスタートする、そして、それ以来、俺から個人的な音楽はなくなり、俺の好きな曲は皆さんのもの、みなさんの好きな曲は、俺のものとなったわけです。（この企画終了、来年からどーしようかしら）
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1 I'd Really Love To See You Tonight 2:39 England Dan & John Ford Coley
2 When Love Hangs In The Balance 5:14 Ned Doheny
3 Adult Education 4:34 Hall & Oates
4 Now I'm Here 4:14 Queen
5 Together We Can Make Such Sw… 3:07 Spinners
6 You’ve Really Got a Hold on Me 3:00 Miracles
7 Only You Know And I Know 4:06 Dave Mason
8 Upside Down 4:06 Diana Ross
9 Then She Walked Away 4:06 Boz Scaggs
10 Out On The Weekend 4:35 Neil Young
11 Lonely 3:10 Tom Waits
12 Over My Head 3:38 Fleetwood Mac
13 Venus And Mars 1:19 Paul McCartney & Wings
14 EVERY LITTLE THING 2:06 Beatles
15 More Than This 4:30 Roxy Music
16 Eye In The Sky 4:37 Alan Parsons Project
17俺が愛した馬鹿 6:07 吉田拓郎
18ペニーレインへは行かない 5:23 吉田拓郎
19抱きたい 5:23 吉田拓郎
20 Material Girl 4:02 Madonna
21 Like A Virgin 3:39 Madonna
22 (They Are) Rollerskating 3:14 Dolly Dots
23 Radio 3:10 Dolly Dots
24 Freeway Of Love 5:54 Aretha Franklin
25 What's Love Got To Do With It 3:51 Tina Turner
26 Don't You (Forget About Me) 4:21 Simple Minds
27 Like A Rolling Stone (Original) 6:13 Bob Dylan
28 Walk On The Wild Side 4:14 Lou Reed
29 Only Survivor 3:44 Bobby Womack
30 Hold Me Now 4:49 Thompson Twins
31 True 5:39 Spandau Ballet
32そして僕は途方に暮れる 4:18 大澤誉志幸
33 Walking In The Rain 4:26 Barry White
34 Let's Steal Away To The Hideaway 4:22 Luther Ingram
35 I'd Rather Go Blind 2:37 Etta James
36 Here Comes The Night 2:47 Van Morrison
37 The Village Green Preservation S… 2:50 Kinks
38 Close To The Edge 18:43 Yes
39 Squeeze Box 2:43 Who
40 In Memory Of Elizabeth Reed [Live] 13:07 Allman Brothers Band
41 Surf's Up 4:14 Beach Boys
42 The Boys Are Back In Town 4:30 Thin Lizzy
43夜につまずき 4:42 Takeshi Beat
44シー・ユー・アゲイン雰囲気 4:20 Isao Bitoh
45 It Ain't Me, Babe 3:34 Bob Dylan
46 Gimme Some Lovin' 3:06 Blues Brothers
47 Your Song 4:01 Elton John
48 In A Station 3:36 Band
49 Ballad Of Easy Rider [Long Version] 2:29 Byrds
50白雪姫の毒リンゴ 5:06 泉谷しげる
51 Moondance 4:37 Van Morrison
52 NO EXPECTATIONS 3:57 ROLLING STONES
53 A Song For You 4:58 Gram Parsons
54ひとつだけ 4:55 矢野顕子
55オバケのQ太郎～オバQ音頭 2:48 曽我町子 & 石川進
56 Fire And Rain 3:24 James Taylor
57 Back To The World 6:46 Curtis Mayfield